コラム
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木造の一戸建て。長く住むためには・・
せっかく購入したマイホーム。住まいは買ってゴールではなく住み始めてからがスタートです。長く住むためにはどうしたらよいのでしょうか。
木造の住宅は、木部をいかに腐朽させないかで家の寿命が左右します。
木造住宅の腐朽させる要因は次のようなものが考えられます。
☑ シロアリによる被害
☑ 雨漏り
☑ 塗装やコーキングの劣化
☑ タイル張りの浴室の浸水
☑ 結露による被害
☑ 配管の漏水等
●シロアリの被害
シロアリの場合には「腐る」というよりは、シロアリが木部を食べてしまい朽ちさせることになります。環境により異なりますが暖かく湿気のある環境はイエシロアリにとっては好条件です。シロアリの場合、柱を地上部分から2階部分まで食べ尽くしてしまうこともあります。
●雨漏り
屋根部分からの雨漏れは部屋の中に漏れてくることが多くあります。その場合は目視で確認できる可能性が高く腐るまでには至らないケースが見受けられます。一方で、窓まわりやひさし部分など壁部分の雨漏れは壁の中に流れ込み目視で確認ができず発見されないことが多く気が付いたときには構造部分が腐ってしまっていた・・・ということが多くあります。
●塗装には寿命があります。
雨樋が付いている木部が塗装の期間があいてしまった為に塗装が剥げてしまい木部が腐りかけてしまうことがあります。また、サイディングの外壁ではジョイント部分や窓廻りのコーキングが割れてしまって浸水が起きることがあります。
●結露による被害
室内で生活するうえで発生する水蒸気が冬の温度低下で結露し、軒先に伝わり軒裏を腐らせてしまいます。また、室内の窓木枠が窓の結露で傷むこともあります。窓の場合は結露をふき取るなどマメにお掃除をする、内窓サッシを設置することで予防することができます。
●配管漏水による被害
1階の床下や壁の中での漏水で木部が傷んでしまうことがあります。水道などの漏水は音や水道料金の高騰などで発見されることもあります。
このようなことを防ぐために、定期的に点検を実施しましょう。点検結果をみながらメンテナンス予定をたてていくことで長く住める家になっていきます。