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築年数によって異なる中古住宅のリフォーム費用?

マイホーム購入となると新築・・というのが日本の風潮でしたが、昨今ではライフスタイルの多様化により「中古住宅購入+リフォーム」というケースも多く見受けられるようになりました。駅近など立地条件が良い、人気のエリアであるなどの新築住宅の場合、価格も高くなります。このような場合、中古住宅を購入してリフォーム費用をかけても新築住宅を購入するよりも安くすむメリットがあります。また、自分好みのこだわりの住まいにするためあえて中古住宅の購入を選択する人も増えています。

しかし、中古住宅は築年数や建物の状態によって、リフォームの必要な箇所や費用は異なります。築年数が経過していてメンテナンスの状態が悪い場合、リフォーム工事の内容によっては新築を購入するときと変わらないまたはそれ以上になることもあります。さらに、販売されている中古住宅の中には、建物の傷みがはげしく、リフォームに向いてない物件もあります。どの程度のリフォーム費用がかかるかを見極めたうえで中古住宅を購入することが大切です。

 

中古住宅で必要なリフォーム費用の目安

実際に建物の状況によりリフォーム工事は異なりますが築年数ごとに必要なリフォーム工事と費用の目安は下記を参考にしてください。

●築5年程度の場合・・・

設備の交換は必要ない場合が多いです。ハウスクリーニング程度ということがほとんどです。和室がある場合は畳の表替えが5万円程度を目安にしてください。

 

●築10年程度の場合・・・

クロスを全面張替をするケースがほとんどです。通常の広さだと50万円程度かかります。天井が高い、吹き抜けがある場合別途費用がかかります。

 

●築10~15年程度の場合・・・

外壁や屋根の塗装が必要です。一般的に100万円程度かかります。

 

●築15年以上の場合・・・

水廻りの設備交換が必要となります。給湯器は設置状況にもよりますが一般的に15年が交換の目安です。費用はだいたい25万円程かかります。ユニットバスの交換は100万円程度、洗面台の交換は15~20万円程度、トイレの交換は15~20万円程度、キッチン交換は100万円程度を目安としてください。

水廻りの設備は、商品のグレードが多くあり、価格の幅も大きくなります。

 

中古住宅購入+リフォームで失敗しないポイント

中古住宅は売主の居住状況やメンテナンスの実施状況により、同じ築年数の物件でもリフォーム内容と費用は大きくかわります。中古住宅を購入してリフォームする場合、建物の状況を把握することが大切です。不動産会社にこれまでのメンテナンスやリフォーム状況をしっかりと確認しましょう。また、外壁や室内だけではなく床下などもチェックしましょう。しかし、それを素人が判断することは難しいです。建物状況調査はプロにお願いすることです。仲介予定の不動産会社が検査会社をしっかりと斡旋してくれるところかも事前に確認しておきましょう。

リフォームには修繕を目的としたリフォームの他、新築の状態よりも性能を向上させる性能向上リフォームやスケルトンにしてすべてつくりなおすリノベーションなどもあります。家族のみんなのライフスタイルや予算などにあわせてリフォーム内容を決めていきましょう。